おすすめ小説『夜がどれほど暗くても』中山七里さん著

夜がどれほど暗くても_中山七里さん著 小説

今回は中山七里さんの小説『夜がどれほど暗くても』のご紹介です。

『夜がどれほど暗くても(中山七里さん著)』あらすじ(ネタバレなし)

大手出版社でスキャンダル記事を掲載する週刊誌の副編集長を務める志賀。ある日突然息子がストーカーのあげく殺人事件を起こし自殺してしまう。急に加害者家族というレッテルが貼られ、スキャンダルを追う立場から一転追われる立場となってしまう。

『夜がどれほど暗くても(中山七里さん著)』のおすすめポイント

中山七里さんの小説といえば、鉛のような塊に心を押しつぶされそうになるほどの重たいテーマ。そして登場人物達の心の叫びがリアルに聞こえてきそうなほどの緻密な心理描写。さらには読み手の心を遠慮なくえぐり、何回も切り裂いてくるストーリー展開が特徴的です。

これが中山七里の小説の王道だ、まさにそんな感じの小説です。この重苦しい雰囲気の中、登場人物達の心情と同様に、読み手側にも鬱々とした感じを強要してくる感覚が何とも言えません。

犯罪加害者の家族という視点で、おそらく真に何処かにあるであろうリアルとして描かれているこの小説。ミステリーの側面はありますが、犯罪加害者としての生き方、そして息子への懺悔がテーマにあるように思えます。読後感も良く、おすすめです。

この小説の作者【中山七里さん】の他のおすすめの作品

今回ご紹介した小説の他にも、下記の小説もおすすめです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました