おすすめ小説『本日は、お日柄もよく』原田マハさん著

小説

今日おすすめさせていただく本はこちらです。

本日は、お日柄もよく
原田マハさん

“本日は、お日柄もよく”、結婚式のスピーチではよく耳にするお決まりのフレーズですね。
かしこまったこのフレーズが盛り込まれたスピーチは、なんとなく退屈な感じがしてしまいます。
今まで出席した結婚式でのスピーチがたまたま退屈なものばかりだったからでしょうか。

この物語は、あまり世に知られていない「スピーチライター」という職業の話です。
講演会や結婚式でのスピーチや、政治家の演説などの原稿を書く仕事です。

“本日は、お日柄もよく”、このお決まりのフレーズが、
ひとたび良質なスピーチの中に紡がれると、
不思議とこのフレーズが生き生きとしてくるのです。

平凡なOLが伝説のスピーチライター久遠久美と出会い、
そのスピーチライターという職業のおもしろさ、奥深さにのめりこんでいく物語です。

『言葉、そしてスピーチには、人を動かし、そして世界を変える事ができる無限の可能性がある』
言葉の大切さ、偉大さ、そんなことを教えてくれる物語です。

“困難に向かいあったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。
二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している”

このフレーズはこの物語のあるシーンで出てきます。
このフレーズがどのようなシーンで語られ、そして人々をどう動かしたか、
ぜひ実際に本書を読んで確かめてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました