根本聡一郎さん著、『人財島』のご紹介です。
あらすじ(ネタバレなし)
大手人材派遣会社に入社した主人公の北原は、人財島という施設へ急遽出向を命じられてしまう。表向きは前向きな人材育成の最新の施設だが、実態は徹底的に管理された強制労働施設だった…。
この小説の情報
タイトル:人財島
著者:根本 聡一郎
ジャンル:サスペンス
発売日:2020年9月24日
本の長さ:432ページ
読み終わる時間の目安:4~5時間
『人財島』おすすめのポイント(ネタバレなし)
「ブラック企業」、「生産性至上主義」、「働き方」への警鐘テーマとなっています。まずはその設定のおもしろさに序盤からぐいぐい物語に引き込まれていきます。
根本さんの作品は他にも「プロパガンダゲーム」や「ウィザードグラス」などありますが、とにかくその設定の秀逸さに惹かれます。どの作品も、非現実的な設定でありながらも、近い将来、もしくはこのもう既にこの世のどこかに存在しているかもしれないという、絶妙なラインの世界感が物語への没入感を高めてくれます。
本作も、現実的にはありえない、いきすぎた設定だと思いながらも、実は現実世界でもありえる話ではないのかと、少し恐ろしさを感じる設定になっています。
物語もテンポよく進んでいき、読みやすい小説となっています。
根本聡一郎さんのおすすめの小説
今回ご紹介した人財島の著者、根本 聡一郎さんの他の作品です。こちらもおすすめの小説となりますので是非楽しんでいただければと思います。
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