経済小説が好きな方に是非おすすめの作家さんは楡周平さんです。
楡周平さんは、経済小説からサスペンス、ハードボイルドと、作品のジャンルやテーマは幅広く、そのリアルさと緻密さで毎作品物語に引き込まれてしまいます。
中でも経済小説は楡さんの真骨頂であり、読み応え抜群です。
とくに物流三部作と呼ばれている『ラストワンマイル』、『再生巨流』、『ドッグファイト』を是非読んでいただきたいと思います。
ラストワンマイル
あらすじ
本当に客を掴んでいるのは誰か──。暁星運輸の広域営業部課長・横沢哲夫は、草創期から応援してきたネット通販の「蚤の市」に、裏切りとも言える取引条件の変更を求められていた。急速に業績を伸ばし、テレビ局買収にまで乗り出す新興企業が相手では、要求は呑むしかないのか。だが、横沢たちは新しい通販のビジネスモデルを苦心して考案。これを武器に蚤の市と闘うことを決意する。
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再生巨流
あらすじ
組織というものを甘く見ていたのかも知れない……。抜群の営業成績を上げながら、スバル運輸の営業部次長・吉野公啓は左遷された。ピラニアと陰口される仕事ぶりが、社内に敵を作っていたのだ。だが、打ちのめされた吉野は、同じように挫折を味わっている男たちとともに、画期的な物流システムの実現に、自らの再生を賭ける。ビジネスの現場を抉り、経済小説に新次元を拓いた傑作。
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ドッグファイト
あらすじ
物流の雄、コンゴウ陸送経営企画部の郡司は、入社18年目にしてはじめて営業部へ異動した。担当となったネット通販大手スイフトの合理的すぎる企業姿勢に反抗心を抱いた郡司は、新企画を立ち上げ打倒スイフトへと動き出す。そのために考え抜いた秘策は、買い物難民を救い、商店街を活性化するとともに、世界に通ずるものだった――。運輸界最大手企業と世界的通販会社、物流の覇権を巡る戦いの火ぶたが、いま切られる!
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この「ドッグファイト」を読み終わったら、下記に初回している楡周平さんの他の小説「バルス」もおすすめです。「バルス」のジャンルはサスペンスとなりますが、流通を舞台としており、「ドッグファイト」を読んでおくとよりその世界観を堪能できると思います。
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