今回は町田そのこさんの小説『夜空に泳ぐチョコレートグラミー 』のご紹介です。
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『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』内容(※ネタバレなし)
5つのストーリーが同じ世界観でうっすらと繋がっている連作短編。
世間一般的には恵まれていない環境に身を置いていたり、自身がマイノリティだったりと、生きづらさを抱えながら生きている人たちが主人公の話です。
『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』おすすめのポイント
重たいテーマだけど、やさしくてやわらかな文体が少しそのダークさをオブラートに包んでくれています。だけど、ところどころでオブラートの中から読み手の心を突き刺してきます。
人生というのは、世の中は不公平であるということを受け入れるところからスタートするんだな、と強く感じさせてくれます。
もしかしたら置かれている環境や境遇は選択できないかもしれない。でもそこで諦めて絶望を受け入れるのか、その環境で最善を尽くすのか、これは自分で選択できるんだよと。そう教えてくれている気がします。
テーマは重いですが、ページはすらすら捲れると思います。ぜひおすすめです!
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