
今回は真山仁さんの『当確師』のご紹介です。
真山仁さんと言えばTVドラマ化もされた経済小説『ハゲタカ』が有名です。その作風は社会への問題提起がテーマとなっている小説が多く、またその中で苦悩する人々の心理描写が繊細で、その感情がリアルに伝わってきます。
あらすじ(物語導入部分のみ、ネタばれなし)
ある政令指定都市の市長選挙を舞台に、当確率99%を誇る選挙コンサルタントが暗躍する、政治の世界を描いた物語です。
選挙を題材とした小説は初めて読みましたが、フィクションとは言え、選挙の裏側では実にさまざまな権謀術数がめぐらされているものなんだなと驚きました。
おすすめのポイント
選挙の裏側を垣間見ることのできることエンタメ小説としてもオススメですが、会社員としても役に立ちそうなポリシーやテクニックも書かれており、大変勉強になる小説でした。
今回僕がなるほどなと勉強になったポイントを少しだけご紹介しておきます。
“争わない”
詳しくはぜひ実際に読んで確認してもらえればと思いますが、最終的な目的は同調しながらも、その手段の対案や補足案を提案するという方法は、ビジネスにおいての処世術としても有効でしょう。
違う立場の者たち同士で争うことはせず、同じ土台に立ち、双方が尊重しあいお互いの利益を調整することが大切なんですね。
小説はほんとに様々なことを教えてくれますね。真山仁さんの『当確師』、ぜひおすすめです!
コメント