
『三千円の使いかた』原田ひ香さん著

他人と自分の人生をつい比べて、なんて不幸なんだろうと嘆くことってありますよね。そしておそらくそのほとんどの根本要因がお金にまつわる悩みなんではないでしょうか。
この小説はお金と幸せの関係性について示唆をくれます。お金が全てではないけれど、やっぱりお金は大切だということ。そしてお金との向き合い方、自分の人生との向き合い方を教えてくれます。
一編ごとに主人公が変わり、その主人公ごとのお金の悩み、生き方の悩みが語られます。そこに描かれる悩みは現実世界で誰しもが抱える悩みで、読み進めていても共感と後ろめたさが入り交じります。主人公達と一緒に自分の悩みと向き合えることができます。
今、お金の悩み、生き方の悩みがある方は一度この小説を読んでみることをおすすめします。読了後はきっと新たな示唆をもらえるはずです。
コメント